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誰かの話

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癖(クセ)の話。

涙が出たので 取り敢えず指に取り
舐めた。
しょっぱい。

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泣かなければならない。
と思うほどに泣けない子供だった。

卒業式で号泣している同級生を見て
どうやったらそんなに泣けるんだろう。
と 正直思っていた。

皆んなが泣いてる映画でも泣けなくて
「冷たい子だね」
と言われた事もある。

そう言われるのは嫌だったし、
何より 将来ハリウッドで
「私 ニコールキッドマンになる」
と思っていたので 一生懸命泣く努力をした。

涙を自在に操る女優さんは
「ペットが亡くなった時を思い出して泣きます」
と 大抵言っていたが
何も飼っていないので その方法は採用できない。

それ以来 「泣いた方が良いであろう」
と思うシーンでは
泣けない と焦って出た汗なのか
ちゃんと 涙が出たのか
なぜか 舐めて確認する癖がある。

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それがだ。
社会に出て10年もすると
涙が 溢れ出るようになった。

経験を重ねる事で
共感力が増したからだろうか。

映画やドラマで感動した時。
仕事や恋愛で悲しい思いや悔しい思いをした時。

もはや 今では
頑張る人を見ても
優しい人を見ても
ちょっとでも琴線に触れると
涙腺が崩壊しているかのように
すぐに泣く。

共感力にプラスして想像力が増したからだ。

いかにもお涙頂戴的な番組で
「誰が泣くんだ」
と悪態を吐きながら見ても号泣し、夫に
「振り落ちが完璧だね」と笑われる。

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今は。
もう本当に泣きたくはない。

泣くと翌日 偏頭痛が起こるからだ。
泣けるようになって気がついた。

それに。
頰を伝う涙はシーンによっては美しいが
成分的には とても肌に悪い。

おまけに目の周りファンデが取れて
必死で隠した クマも現れる。

ああ、そうだ。
すっかり忘れていたが
ハリウッドを目指す年齢でもなくなってしまった。

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泣きたくなくなってからも。
涙をそっと舐める癖がある。

でも 昔とは違う理由がある。

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本で得た知識だが

涙の成分は感情によって変わるらしい。

悲しい時の涙は 量が多く味が薄い。
悔しい時の涙は 量が少なく味が辛い。

そう。
社会に出てからは逆に
泣きたくはないけれど涙が出るようになった。

自分の感情が分からなくなった時
涙の味を確認をするようになった。

悔しい事や辛い事があって泣いた時。
涙がしょっぱい場合は。

恋人だったら関係性を見直す。
意地になってるだけだからだ。

仕事だったら頑張る。
まだやれる。と思えるからだ。

自分で自分の進む道を確かめるように
涙の味を確認している。

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そして、泣きたくない。
と 言ってはいるが。
たまには 心のどこかで泣きたいのかも知れない。

そうだった。前にも書いた。
女は泣く事でストレスを軽減し
力強く長く生きていく。

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あ?今日?
今日はなんで泣いたかと言うと
2日連続で 焼きあがったトーストを
バターをたっぷり塗った面を下に
床に落としたからだ。

自分の うっかりさにも呆れるが
数年前と違い、手元が狂うようになった。
歳を重ねるとは こういう事だ。

涙を舐めてみた。
しょっぱい。

しょっぱい。という事は
悔しい。という事だ。

と 言うわけで
まだまだ老眼は認めないぞ。
再度 チャレンジしてやる。

どっちにしたって肌には悪い。
素早くアイクリームを塗ることにする。

これは 私のクセのお話。

だけど、
「私も涙もろいよー」という人は
常にポーチにアイクリームかワセリンを
入れておく事をお勧めする。

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