思い遣り
雑誌に 2択で進んでいくタイプの
「恋愛スキルテスト」が掲載されていた。
やってみる。結果
「あなたの恋愛スキルは中学生レベル」
と判定される。
「…。」
よし。もう一度。
ズルして 途中変えても最終結果は同じだ。
納得いかない。
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少し前に新居に引越しをした。
予定通りに 荷物が運ばれて来なかったり
予定通りに 家電が運ばれて来なかったり
特典のミニオンの加湿器が忘れられたり
こういうのは何かしら思い通りにいかない。
中でも 「これだけは譲れない」
と こだわった冷蔵庫がどうしても収まらず、
当日に 「別の物に変更余儀なし」 と判明した。
「念入りに確認していたのに 冗談じゃない」
すぐさま 家電購入の担当者さんに連絡を始める。
今 騒いでもどうにもならないのだから
先に引越しの搬入を終えてしまうべきだ。
という趣旨の事を隣で夫が穏やかに言うものの
気になった事に決着が付かないと落ち着かない。
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そう言えば恋愛スキルの判定で
興味深い記述があった。
「問題解決先送り能力」が高い女性の方が
恋愛スキルが高く パートナーに向いている。
その時は「なんじゃそりゃ」と思ったが
なるほど。こういう事か。
有事の際にこそ
落ち着いて話せるタイミングを見計らい
「言い合い」ではなく「聞き合い」をする。
総称して「思いやり」を持つ ということだ。
言いたい事を言いたい時に喚いていては
「中学生レベル」と判定されるのだ。
やった!習得した!
これで「恋愛マスター」だ!
…いや、違う。
私はすでに 妻だ。
急に心配になってきた。
これから長い夫婦生活が始まる。
このままでは愛想を尽かされてしまう。。。
しかし私が反省し始めると
夫は待ってましたとばかりに
嬉しげに それをネタに楽しみ始める。
「君は たまに テロリストみたいになるね」
「すぐ自爆するんだけどねー」
…今の所はまだ大丈夫みたいだ。
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今日は夫の誕生日だ。
これから「夫の両親に感謝」を伝えに行く。
夫はいつも
「何もいらない」
と言うので
「何があってもついてゆきます。」
という「呪い」をプレゼントしようと思う。