on stage
今日も朝から盛り上がっている。
もちろん私も捕まる。
例の「世界一ツマラナイ話」を聞かされるのだ。
何でもありだし、オチもない上
そもそも現実でもない。
しかし、天候の話と同列に並ぶ 社交会話の基本 だ。
話すことで記憶の整理になるのだろうか。
それとも現実との折り合いを付けているのだろうか。
よっぽど 私の持ちネタの方が面白い。
早々に披露したのだが、容赦なく言われる。
「あー、それこないだ聞いたー。」
「てか、3回目ー。」
…そうだった。私は話したネタを忘れる。
「昨日見た夢の話」の方が まだ新鮮だ。
挽回しよう。
今年の冬、私は今までと違う。
夢を少し現実にする。繋ぐ 事だ。
素晴らしい舞台が用意された。
幕が。開ける。