Second home
少しばかり手間のかかる仕事が終わった。
ある 資料 の取り纏めだ。
一息ついた。寛ぎに寄ろう。
「疲れてる？」などと無粋な事は言われない。
その台詞 と「誰に似てるか話」はしない方が無難だ。
「今日私イケてないんだー」と落込むのが 女心 だし、
女優さんでも嬉しくなければ一発で嫌われる。
それはさておき。
ここは居心地がいい。
余りの気安さにしばらくフレンチだと意識しなかった
当たり前の様に 美しく絶品な料理 が出てくるし
客に合わせたサービスが提供される。
言動には逐一意味がある。
しかし、全くプレッシャーは感じない。
ああ、そうか。
何も有名ホテルや某レジャー施設ばかりではない。
私が任されていたのは
社内における「ホスピタリティ」のガイドラインだ。
「期待値を超えるサービスの追求」
その一旦がここにはある。
勝手ではあるが。
繁盛はして欲しいけど、混雑はしてほしくない。
いつでも帰れる「もう一つの家」だから。
