Wicked woman
悪い女は好きだ。正確には悪賢い女だ。
かつて壮絶に魅力的な友人がいた。
容姿端麗なのはもちろんだが、とにかく楽しい。
左の男性に寄りかかりながら、
右の男性に意地悪をする。
男性陣は、骨抜きにされる。
そんな様は見ていて小気味よかった。
それなのに、少しも学ぶ事なく未だ独り身だ。
そうそう。一つ。気が付いた事がある。
魅力的な人は、抜群に記憶力がいい。
エピソードトークが面白いのだ。
恋人の誕生日や血液型さえ忘れる私とは大違いだ。
意外と一途でいい物件、なんだけどなぁ。
憐れまないでおくれよー